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檸檬栽培日記

ヲタクで腐女子でセクシャルマイノリティで双極性障害で田舎在住の人間が好き勝手語ります。doaというバンドが大好き。

夜行バスに乗車拒否された件

私が未だに根に持っているというか、恨みを抱いている話をしようと思う。

簡単に言えば、

 

「異性同士を隣り合わせに座らせることはできないため、男性は空席があるが女性は満席」

 

とのことだった。

私が一般的なセクシャリティの持ち主であれば、性別問わず空席表示をしていた事には不満を抱いたものの、仕方がないと諦めただろう。

しかし、残念ながら私には 性別の概念が欠落している のだ。

男でも女でもある、もしくは男でも女でもない人間だと自認しているため、「男だから」、「女だから」で決められることは非常に腹立たしいし、悔しい。

そんな事件だった。

 

 

発端は、東京に遊びに行った時のことである。

帰りの時間が不明だったため、間に合えば夜行バスで帰り、間に合わなければその日は一泊して朝一の新幹線で帰ろうと思っていた。

翌日も昼前からバイトだったので、若干強行スケジュールだが仕方がない。

 

帰りの時間にようやくメドが経った段階で、私は夜行バスのサイトで空席照会をした。

私が乗る予定の便には、一桁ではあるが空席があるようだった。

ちなみにその時、異性同士が隣り合わせに座れないことは注意書きしてあったが、空席照会の段階で性別を選択するというステップはなかった。

なので、この段階で女性は満席、と分かっていれば私は別の手段を選択しただろう。

 

バスの乗り場には、数名の老若男女がいた。

皆予約をしているようで、私のような飛び込み客は最後に受付をするシステムだ。

「予約をしていないのでお先にどうぞ」と促すと、どの人も会釈をして先に乗り込んだ。

つまり、乗客は「予約をしていない女性」の存在を知っていたはずである。

 

そして私の受付の際、係の者に言われた。

「異性を隣り合わせに座らせることはできないので、女性は乗れません」と。

私は隣が男性でも気にしない、と主張した。

そもそも性別の概念が欠落しており、男でも女でもないことも伝えた。

しかし、身体も戸籍上も女性であることを指摘され、私は黙らざるを得なかった。

実際、男性客が女性客を車内で強姦する事件が多発しており、そういうことが起きても責任は取れないし、訴えられても困るので、決まりでそういうことになっていることを説明された。

では、男性客が男性客に襲われたり、男性客が女性客に襲われるのはいいのか、と尋ねたが取り合ってもらえなかった。

性同一性障害トランスジェンダーの客に対してはどういう対応をするのかということも質問したが、あなたが戸籍上女性ならばその議論は今必要ない、とばっさり。

私があまりにごねたもので、男性客に席を移動してもらって空席ができたら乗っていい、とも言われた。

そして男性客に席の移動を頼むために一旦車内に入った係の者は、一分ほどで出てきた。

そして、誰も移動したくないと言っているので駄目です、と伝えられた。

まず、一分ほどで全ての男性客に説明して、意見を聞けたのか? という疑問が湧いた。

更に、「予約をしていない女性」の存在は皆知っていて、先へと促す私へお礼を言う者もいたのだ。

そんなに全員冷たい対応をしたというのか?

一応車内に入って「客に聞いた」という体で、何もせずに出て来たのではないかという疑念があったが、出発時刻を過ぎるということでそれ以上の追及はできなかった。

 

その後、バス乗り場の係の者に説明を求めた。

先程の女性客が男性客に性的被害に遭ったことなどを再び聞かされた。

空席照会の時点では男女関係なく空席があったことも伝えたが、バス乗り場の管轄下ではないのでと一蹴された。

気分が悪くなったので、私はそれ以上の議論を諦めた。

 

結果として私は別の行き先の夜行バスに乗り、朝到着した場所から新幹線に乗り継ぐという方法で帰宅した。

 

性同一性障害トランスジェンダー、Xジェンダーなどの者にとっては、こういったことで理不尽な思いをするのは日常茶飯事かもしれない。

少なくとも私はとてつもなく悔しかった。

人目をはばからず往来で泣いた。

男と女の二択しかない社会が窮屈だと思った。

 

まあ、夜行バスに限っては、全席3列シートになれば解決する問題なのだけれど。