カワイクなくちゃいけないなんて
タイトルは某舞台*1のパクリだが、今回は特に関係ない。
久々に胸糞案件。
要は、
「25歳までは可愛い可愛いとチヤホヤされる女の子であれ」
って言いたいわけだ、多分。
このCMを作った方は。
知らんけど。
性別の概念がない私にとって、「女性らしくあれ」は常に向き合わなければいけない問題だ。
「女性らしさって何だろう?」と考えても考えても、くどいが性別の概念がない私には分かるはずもない。
たぶんこういうことなんだろうな、と想像し、周りに同調しながら、そう振る舞い演じてきた。
要するに、心から女性らしい身なりや振る舞いをしようと思っていたわけではなく、コンビニのマニュアル対応のように「やる必要性は全く分からないけどやらなければならないもの」と認識して振る舞っていた。
そもそも恋愛対象が男性オンリーではない時点で、男性に媚びを売る必要性はない。
そして、女性はいかにも女を武器にしているような女性は敬遠するものだ。
つまり、私にとって恋愛面でも女性らしさを前面に出す必要性は全くなかった。
今日は「可愛い女の子」になりきろう、とフリフリのスカートを履いてメイクもばっちり決めることもあれば、今日は「爽やかな男の子」になりきろう、とジーンズにワイシャツにジャケットで決めることもある。
世の中は、「若い女性は可愛くあるもの」という固定観念が強すぎないか?
もう一点。
若い女性には「若さ」と「可愛さ」しか取り柄がないとでも言いたげな物言いも気になる。
もちろん女子アナや受付嬢のように人前に立つ職業であれば、ある程度の容姿が求められるのも仕方がない。
しかし、一般職においてはそんなものより重視すべき能力があるはずだ。
もちろん、大人の女性になったからには、若い頃のように若さでカバーすることはできない、という主張は分かる。
しかし、持って生まれた顔の美醜はどうしようもない部分もあるのではないか?
例えば不細工を売りにしている女性芸人がざわちんにメイクをしてもらったとして、限界はあるだろう。
整形してでも美しくなるべきか、それは個人の判断に任せるとして。
ちなみに私は「若さ」と「可愛さ」の恩恵を全く受けていない。
持って生まれた顔は決して不細工ではないが飛び抜けた美人でもない平凡なものだし、ストレスやら精神薬の副作用やらで相当のデブだし、そもそも私の20代前半といえば大半は大学に行けずに引きこもっていた時期だ。
しかし残念なことに胸だけは人並み以上に豊満だったため、繁華街でのナンパは幾度となく経験したし、痴漢被害に遭ったこともある。*2
もちろん大学の同期には、可愛らしくてチヤホヤされる子もいたし、男子学生によく言い寄られていた子もいた。
私はそれを遠巻きに眺めているだけの存在だった。
さて、件のCMは化粧品のものだ。
私は元々肌が弱いのに加え、最近はストレスによる肌荒れのため化粧ができない。
しかし、化粧ができるくらいに肌の調子が良くなったとしても、とりあえずこのシリーズの化粧品は買わないと決意した。