檸檬栽培日記

オタク/腐女子/セクマイ/精神障害者/田舎在住の人間が好き勝手語ります。

夢から覚めない夢

夢から覚めない夢を見たことがあるだろうか?

もしくは、夢の中で夢を見たことがあるだろうか?

夢から目覚めた、と思ったらいまだに夢の中だったという経験はないだろうか?

 

夢占いでは、「夢を見る夢」というものは「非常に疲れている」もしくは「ストレスが溜まっている」状態を表すらしい。

 

私はこのような夢をしばしば見る。

また、金縛り状態に遭うこともよくある。

 

ちなみに金縛りに遭うのも、心身が疲れている時やぐっすり眠れていない時によく起きることだ。

 

要するに、夢から覚めない夢は私のうつ症状からくる、一種の睡眠障害と思われる。

ちなみに私は相当な量の眠剤を服用しなければ眠りに就けなかったり、眠りが浅く短時間で目が覚めてしまったり、いつもの布団以外の場所ではろくに眠れないなどの不眠症状がある。

不眠が続くと、反動で過眠状態になることもある。

 

 

夢から覚めない夢、というのはどのようなものなのか。

実際に経験したことがなければ、その苦しさは分かりづらいかもしれない。

 

昨日、私が見た夢を元に体験談を書いてみたいと思う。

 

私が寝ていたのは現在の寝室ではなく、幼少期に眠っていた部屋のようだった。

隣の部屋には家族がいるような気配があった。

私は目が覚めるが、身体が動かせない。

「せーの!」と気合を入れて起き上がり、家族のいる隣室に歩くが、気付くと意識は布団の中に戻っていた。

何度か同じことを繰り返す。

しかし、何度繰り返しても私の身体は布団の中から動かない。

諦めて、私はもう一度眠ることにした。

 

次に目が覚めたのは、尿意を感じたからだ。

私は身体を起こし、トイレに向かう。

衣服を脱いで便座に座ったところで、私はふと思う。

「私は本当に目覚めているのだろうか? これは現実だろうか?」と。

私は便器や壁を叩き、感触がリアルであることを確認する。

自分の頬ををつねったり叩いたりして、自分が起きていることを確認する。

しかし次の瞬間、意識は布団の中に戻る。

やはり、全ては夢の中の出来事だった。

隣室にはやはり家族がいるようで、私は何とか気付いてもらおうと大声で叫ぶ。

手足をバタバタさせたり、枕元のものを投げたりして、大きな音を出す。

しかし誰も気付かない。

やはり全て、夢の中の出来事だからだ。

 

そんなことが何度か続き、私はぐったりした状態で目覚めた。

 

夢の中で私がもがいていた部屋も布団も、全て現実のものとは違っていたし、家族を呼ぶための行為も全て夢の中での出来事だった。

尿意だけは本当だったが、漏らしそうなほど限界ギリギリまで我慢した状態ではなかった。

 

こんなことが数ヶ月に一度、多いと月に何度か、あるいは週に何度か起きる。

対策としてはやはり、思い切ってもう一度眠ってしまうのが一番のようだ。

しかし何故か、夢の中の私はそれを学習せず、夢の中と分かっていながらなんとか起きようともがき続けるのだ……。