不都合なホルモン
私には性別の概念が欠落しているが、身体的には女性だ。
当たり前だが乳房があるし、毎月生理も来る。
しかし、私はいわゆる「巨乳」の部類である。
巨乳の悩みやデメリットに関しては、色々な人が嘆いているので私はあえて言及するのは避ける。
この辺りの記事を参考にしてみてほしい。
私には性別の概念が欠落しているため、大きな胸などいらない、切除してしまいたい、と思うことが多い。
特に男性っぽい服装をしようとしても、ワイシャツやジャケットの胸の部分がきつくボタンが締まらない、サスペンダーが似合わない、などは毎回辟易する。
もう一点、私は生理が非常に重い。
PMSがそれほどひどいわけでも、失神するほどきついわけでもないが、体質的に血小板が少ないために毎回貧血になりそうなほどの出血がある。
腹痛や頭痛もそれなりだ。
なので、子宮や卵巣も取ってしまいたいと思ったことも何度もある。
しかし、乳房や子宮や卵巣を摘出したら、一生女性ホルモンを投与し続けないとならないという煩わしさを知り、断念した。
女性ホルモンは私が今も悩まされ続けている、自律神経にも関わるものであるからだ。
逆に私は母親譲りでとても毛深い。
脛毛だけでなく、腕にも黒々とした毛が生えている。
スカートを履く時はムダ毛処理が必要だ。
こちらは女性としてのファッションを楽しむ時に、ネックとなるものだ。
永久脱毛も考えてはみたが、金銭面を思うとやはり簡単に手を出せるものでもない。
胸が大きくなく、毛深くもない、中性的な特徴を持った身体に生まれたかったと、女性ホルモンと男性ホルモンの両方を恨むばかりである。