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檸檬栽培日記

ヲタクで腐女子でセクシャルマイノリティで双極性障害で田舎在住の人間が好き勝手語ります。doaというバンドが大好き。

続・性別の概念がないということ

lemonymint.hatenadiary.jp

 

今回はこの記事の後日談的なものになる。

 

 

さて、過去の記事でも少し触れたように私はここ半年ほどメンタル的な落ち込みがひどく、この半月で5kgも体重が落ちた。

私に双極性障害という病名を付けた主治医*1は、それでも「あなたは双極性障害に近い症状が出ているけど病気ではない。性格の偏りだ」「気分の落ち込みがひどい時があったとしても、将来的に道は開ける」といったアドバイスというより精神論の説教なことばかり繰り返し、結論として「そういう時期もあるから今は我慢しろ」みたいな結論を押し付けていつもの薬を処方して次回の予約を取って私を帰らせた。

さすがにこのままでは身体が持たないと思い、セカンドオピニオン候補としている心療内科で対処療法としてめまいの薬を出してもらった。

心療内科医の言葉を借りると、「こういった諸症状*2はこちらの精神科*3で治療してもらうべきなので、うちでは対処療法しかできません」とのことだ。

 

さて、今回の記事の主題は、私と主治医の相性の悪さや、やたらと精神論やスピリチュアルな発言をする主治医の話ではない。

私が最後の砦として相談をしに行った、カウンセラーの話だ。

 

 

私とそのカウンセラーとの出会いは、大学生の頃に遡る。

大学1年の終わり頃、引きこもりがちになり精神的にも不安定だった私は、その時初めて「うつ」と診断を受けた。

実は情緒不安定だったのは中学の頃からだし、高校の頃にも不登校でカウンセリングにかかっていたことがある。

その、高校の頃にかかっていたカウンセラーを紹介してくれた主治医が、新たに紹介してくれたのが今回のカウンセラーだ。

仮にY先生としておく。

Y先生は私の通っていた大学の教授でもあり、学内の様子や最近の若者文化にある程度の理解がある。

何より、私が1を話せば10を知ってくれる、打てば響く感じがとても話しやすかった。

 

しかし、私は大学を辞めて地元に帰り、Y先生のカウンセリングはその後も何度か受けたが、今回はおそらく3~4年ぶりだった。

その間、数人のカウンセラーと出会い、話したが、私との相性がとにかく悪かった。

最近の若者文化への理解がないという点で言えば、ヲタクや腐女子の感覚を理解するどころか、Twitterコミケテニミュも知らない。

これが田舎のカウンセラーか、と私は絶望した。

やはりY先生しかいない、と思った。

 

数年ぶりのY先生のカウンセリング。

私は近況を話した後、こう切り出した。

 

「私はここ数年、自分のセクシャリティを疑っています」

 

女性として扱われることへの違和感、かといって男性として扱われたくもないこと、そして色々調べるうちにXジェンダーという言葉に行きついたこと。

また、好きになる相手も女性であったり男性であったりするので、周りが恋バナをしていても疎外感を受けること。

するとY先生は、こう言った。

 

「そういう考え方は、あなたらしくていいと思うよ」

 

つまり、自分は男であって女でもあり、彼女ができれば彼氏もできる、そんな生き方が私らしいと言ってくれた。

思えばY先生は私が大学生の頃、高校の同級生に執着した結果失い、失恋にも似た経験をしたことを散々私に話して聞かされていた。

当時の私は行き過ぎた友情としか思っていなかったが、Y先生はそれを「恋心」と理解していたのかもしれない。

 

何はともあれ、医師、カウンセラー含めて私のジェンダーセクシャリティの悩みを受け止め、肯定してくれたのは、今回のY先生が初めてだった。

とても救われた気持ちになった。

今までは誰に話しても、よく理解できないと話をそらされ、あるいは軽く流され、私のその悩みは「なかったもの」として扱われてきたからだ。

 

そして今回、一つ気付いたことがある。

私はずっと「男」と「女」という二つのジャンルに縛られること、「男は女を好きになる」、「女は男を好きになる」という二つの固定観念に囚われることを嫌い、「Xジェンダーバイセクシャル」と自分をカテゴライズしていた。

けれど、Y先生は「そんなに深く考えなくても、あなたはあなたでいいじゃないか」と言ってくれた。

自分が一番嫌っていたラベリングという行為を、私は自分にしようとしていたんだなあということに、初めて気づいたのだった。

*1:精神科医

*2:自律神経失調症

*3:主治医のいるかかりつけ病院