総選挙の愛とバランス
ラブライブ!サンシャイン!!のユニットであるAqouresのセンターを決める総選挙の投票が、本日締め切りを向かえる。
AKB48同様、次のシングル曲1回こっきりのセンターではあるが、自分の推しの晴れ姿を見るために張り切っているラブライバー諸氏もいる模様だ。
個人的な予想としては、前回は曜が1位を獲得したので、主人公である千歌と共に2年生トリオである梨子が本命と思っていた。
もしくはアニメでかなりの出番や美味しいシーンをいただけた花丸も、ファンを増やしたと思われるので有力候補だろう。
さて、先日発表された中間発表では、1位は堕天使善子ヨハネであった。
確かにアニメ開始以前からの人気も高く、またアニメでも印象的なシーンが多かったので、納得の結果である。
そして2位は、前回の総選挙では最下位に沈んだ果南という結果に。
果南はアニメでは出番が少なく、Aqoures加入回以外には大した見せ場もないままに終わってしまった。
そのため、以前からの果南推したちが奮起し、Twitter上では「松浦果南センター計画」なるハッシュタグが作られている。
また、アニメでの不遇を目にした他メンバー推しや箱推しライバーたちの同情票を集めているとの話もある。
アニメの放送が終わってしまった今、果南が総選挙で1位を獲るチャンスはこれが最初で最後かもしれない。*1
ちなみに私は善子ヨハネ推しだが、総選挙には一票も投じていない。
総選挙で1位を獲れなくとも、センターを飾る機会はあるだろうからだ。
実際、前述の果南も「未熟DREAMER」ではセンターを務めている。
また、μ'sもそうだがAqouresに関しても私は箱推しに近いので、誰が一番人気でも構わないという思いもある。
そして一番大きな理由が、バランスだ。
これはラブライブ!シリーズの総選挙に限らず、様々な選抜選挙にもついて回る。
例えばAKB48のような実在のアイドルグループの場合、純粋に「好き」の気持ちだけで投票できるかどうか。
メンバーの過去のセンター経験回数、歌唱力やダンスの上手さ、身長、MC能力など色々なことを考えて、総合的に一番「無難」なメンバーに投票してしまう。
例えばプロ野球のオールスターにしても、好きな選手ばかりに投票すると右打線ばかりに偏ってしまう、打撃力を重視しすぎて守備がボロボロ、一発屋ばかりで繋ぐ打撃ができるものがいない、ベテランばかりで疲労が心配……など考え出したらキリがない。
まあ、その辺りは監督推薦で上手く調節してくれているのだとは思うが。
話は若干脱線するが、私の好きなdoaというバンドは楽曲によってリードボーカルが変わるという珍しいバンドである。
そこで、次のシングルのセンター(=リードボーカル)を決めるという総選挙があったとしたら、と幾度か妄想したことがある。
個人的にはミュージシャンとしてはリーダーである徳永氏を敬愛しているが、彼がリードボーカルを務めた曲はほとんどがスローバラードなので、意外性が見込めない。
また、8thシングルの「心のリズム飛び散るバタフライ」から14thシングルの「旅立ちの歌」まで、事実上バンドのメインボーカルである吉本氏を差し置いて7曲連続でリードボーカルを務めている。*2
なのでおそらく私は、リードボーカルを務めたシングル曲が「コンビニマドンナ」*31曲のみである大田氏に投票するだろう。
リードボーカルを務めたシングル曲が1曲しかないためか、10周年を記念したベストアルバムに彼がリードボーカルを務めるアルバム曲*4の収録が追加決定されたのも、印象的だった。
それはさておき、μ'sの例を見てもラブライブ!の楽曲というものは曲調や歌詞、ジャケット、PVにいたるまで、センターを務めるメンバーの個性が色濃く反映されるものだと思われる。
前回の総選挙で1位を獲得した曜がセンターを務めた「恋になりたいAQUARIUM」も水泳が得意な曜らしく、水族館を舞台に人魚をモチーフとしたような楽曲になっていた。
果南や梨子、花丸らがセンターになった時、どのような個性を発揮してくれるのか非常に楽しみだ。
善子ヨハネの個性はギルキスで遺憾なく発揮されているので別にいいかな……。