公式は思うほど何も考えていない
私は趣味として、アニメや特撮、ドラマ、お芝居、ミュージカルなどを鑑賞する。
鑑賞後、同じものを見た人の考察を見るのが好きだ。
あのシーンにはこういう意味があったのではないか、このセリフの裏にはこのような感情があったのではないか、あの登場人物はこのあとこうなったのではないか、などなど。
きっと作り手はそういう妄想、もとい想像の余地を残した作りをわざとしている部分もあるのだろう。
それとは別に、公式の行動について考察する知り合いもいる。
例えばソシャゲのイベントやガチャについてだ。
こういう法則で来ているとしたら、次はこれだ! といった考察である。
しかし、それは往々にして外れる。
実際にそのような法則は存在しないからだ。
ソシャゲに関しては、常に何が来てもいいように覚悟をしておくのが一番なのだろう。
完全に余談だが、もう一つ、公式の思惑が気になる例を紹介する。
私の好きなdoaというバンドが、今年の初めに新曲を発表した。
まだリリースの予定はないのだが、FIA-F4のテーマソングとして、サーキットやダイジェスト番組で使われている。
タイトルは「HERO」という。
このタイトルが発表された時、私も含め往年のファンの知人たちがざわめいた。
何故ならdoaにはかつてウルトラマンネクサスの主題歌となり特撮ヲタクたちを中心に人気となった「英雄」という代表曲がある。
「HERO」を直訳すると「英雄」である。
意識しているのか?
もしかして、アンサーソングなのか?
そんなことを期待してしまう。
ちなみに「英雄」の作詞はリーダーの徳永氏、「HERO」の作詞はギターと主にコーラスの高音パートを担当する大田氏である。
結果的に、そんなことはなかった。
と、思われる。
「英雄」の歌詞が「大事な誰かを守るために誰だってヒーローになれる」といった趣旨であるのに対し、「HERO」はFIA-F4のテーマソングでもあるせいか「逆境を跳ね返してヒーローを目指せ」といったものであった。
そういえば年明けにリリースされたdoaのアルバムに、「Kiss Me」という曲がある。
作詞は徳永氏。
実は全く同じタイトルの曲が大田氏の昔のバンドであるBAADのシングル曲にあるのだが、FC会報でのコメントを見る限り、これは偶然だったようだ。
また大田氏がメインボーカルを取る「SING A BLUES」という曲の歌詞には「戻れない時の中」、「一筋の光」といったフレーズが出てくるのだが、「戻れない時間(とき)の中」という曲もBAADのシングルにあり、高岡亜衣嬢の「ヒトスジノヒカリ」という曲で大田氏はコーラス参加していたりする。
まあ、全く関係はないのだろうが、ちょっと「ふふっ」となってしまう。
アルバムのタイトル曲「FREEDOM×FREEDOM」に唐突に「君さえいれば」というワードが出てきたり、3年ほど前にリリースされた「コンビニマドンナ」には「もう店ごと奪い去りたい」とあったり(ちなみに「DA・LI・LA~君にParty Tonight~」という曲にも「君を今すぐ奪い去りたい」とある)、数年前の曲だが「君はきっとひとりじゃない」というタイトルがあったりと、やたら事務所*1の先輩*2のヒット曲のタイトルが出てくる気がするのだが、完全に気のせいだろう……。