檸檬栽培日記

オタク/腐女子/セクマイ/精神障害者/田舎在住の人間が好き勝手語ります。

推しが逮捕された話

センセーショナルなタイトルを付けてしまったが、実際には「推し」よりも少し優先度の低い「準推し」くらいの存在である。

経緯や今思っていることなどを全部書き連ねるので、少々読みづらく長い文章になるかと思う。

 

 

先週、doaファンを中心とするBeingファンの間で、ひとつのニュースが話題となった。

Being系列の会社のスタジオミュージシャンとして所属し、ギタリストやアレンジャーとして活動していた鶴澤夢人の逮捕である。

詳しくはいくつかのネットニュースにも掲載されているが、容疑は傷害罪、我が子への虐待の疑いだった。

今年の1月に発覚し、今のタイミングで逮捕されたとなるとそれなりに裏取りもしているのだろうが、本人が否認しているということで事件そのものに関するコメントは差し控える。

まあ、疑われても仕方のない状況を作ってしまった以上、彼に問題や責任があったことは否めないと思う。

 

夢人の詳しいプロフィールや経歴については、様々なまとめサイトが杜撰にまとめてくれているので、そちらを参考してもいい。

2011年にZARDの追悼ライヴにバンドメンバーとして参加し、最近では倉木麻衣の「YESTERDAY LOVE」の編曲者として名を連ねている。

そしてそれらのまとめサイトには一切記述されていないが、近年はdoa植田真梨恵のサポートギタリストとしてdoaファン、真梨恵ちゃんファンからも親しまれていた。

doaの現場ではメンバー最年少である吉本氏より10才も若いフレッシュさゆえ、メンバーと同年代のファンのお姉さまたちからは子の成長を見守る親のような感覚で見守られていた。

また、天然で口下手な性格をMCでいじられるなど、愛されキャラでもあった。

ギターの腕もめちゃくちゃ上手いというわけではないが、サポートミュージシャンとしての腕は確かで、自身のバンドやソロでは作編曲を手掛けたり、前述の麻衣ちゃんの他にもLa PomPon大野愛果さんなどの楽曲の編曲を手掛けたりしており、今後の成長を期待されていた若手の一人だったと思う。

私も彼のギターや楽曲、キャラクターなどに魅力を感じ、「準推し」くらいの感覚で見守っていたミュージシャンだった。

 

さて、夢人がdoaのサポートに入ったきっかけは、2011年のZARDの追悼ライヴで徳永氏、大田氏と共演した時に遡る。

その後、まず2012年に大田氏のソロライヴのバンドメンバーとなり、昨年まで5年間参加していた。

doa本体でのサポートは、翌2013年のRIDE ONツアーが最初となる。

当時の公式ブログによれば、大田氏のサポートとしてギターを弾きたいと夢人自ら申し出たらしい。

そんな経緯もあってか、大田氏は自分より20才以上も年下の20歳そこそこの彼をまるで親のように見守り、可愛がっていたように見えた。

それはおそらく徳永氏も同じで、ミュージシャンとして様々な経験を積ませて成長に期待していたのではないかな、と思う。

doaというバンドは比較的若手のギタリストをサポートメンバーとして起用する傾向があるので、少なからずそういう意図はあっただろう。

 

風向きが変わり始めたのは、今年の初夏だった。

突如、真梨恵ちゃんのバンドメンバーのうち、ギタリストだけが変更になったのだ。

1月~2月に行われた全国ツアーには帯同していたのにだ。

最初は、スケジュールの都合で今回だけの変更かな、と思った。

しかしそれ以降も、真梨恵ちゃんのライヴに夢人の姿はなかった。

そんな中、発表された7月~8月の大田氏のソロライヴツアー日程。

例年なら日程発表と同時にバンドメンバーも紹介されるのだが、今年は少しタイムラグがあった。

更にツアーの告知のビジュアルは昨年のライヴの写真だったのだが、何故か夢人の姿だけ切り取られていた。

さすがに私も、これは何かあったな、と察し始める。

無駄にBeingファン歴が長く、またサポートメンバーを追いかけその動向に一喜一憂していたので(徳永氏も元々はB'zなどのサポートメンバーであった)、おそらく思い過ごしではないのだろうという確信もあった。

よくて体調不良など個人的な事情での一時的な休業、ありがちなのは事務所との契約終了による離脱、悪くても何らかの事情での引退かなと思っていたのだが。

 

そして8月2日の夕方、そのニュースが報道された。

奇しくもその日は5年間バンドメンバーを務めた大田氏のソロライヴツアーの千秋楽、そして毎年ライヴで祝い続けていた大田氏の50歳のバースデーであった。

思えばその日、「諸事情により」という理由で、グッズの事前物販が中止となった。

グッズと同時にdoaやバンドメンバーのCD等も販売される予定だったので、その扱いをどうするか協議していたのかな、と今となっては思う。

例えばZARDの名曲をリアレンジしたd-projectのCDには徳永氏などと共に夢人も編曲者として名を連ねているし、doaのBEST盤の初回版には彼も出演している「Amazing Days」のMVが収録されている。

また、doa初のライヴDVDとして今年リリースされたDVDは昨年末のライヴのもので、夢人もサポートメンバーとして参加していた。

会場後は結局普通に販売されていたし、今も店頭回収や絶版などにはなっていないので、編曲やサポートメンバーとしての映像出演はセーフ、ということだろうか。

Beingでは以前上原あずみ嬢に詐欺容疑がかかり契約解除された際、彼女の楽曲が収録されているCDほぼ全てが絶版になるという前例がある。

彼女の場合、作詞や歌唱で印税が発生するので、ということなのだろうが。

 

とにもかくにも、報道を一通り見て、色々な疑問が一本の線に繋がったのは確かだ。

妻子がいるという情報は初めて知ったが、基本的にプライベートを公表しないBeingの姿勢に慣れ切っている私はまあそういうこともあるだろうなとそれほど驚かなかった。

そういえば昨年引っ越しをしたという話もしていたが、子どもが生まれるのに合わせてということだったのかな、と勝手に思ったりもした。

 

春先から全く姿を見せないなど思い当たる節があったので、最初はひどく冷静に受け止めた。

しかし、doaのメンバーや真梨恵ちゃん、その他のミュージシャンたちにとっての精神的ダメージはどれほどだっただろうと思うと心が苦しくなった。

特に、タイミングがタイミングだけに、大田氏のことが心配だった。

 

そして徐々に私はdoaの楽曲を無邪気に聴くことができなくなる。

大田氏のソロも含めて約5年のサポートメンバーというのは思った以上に長い時間で、気付けば大半の曲が夢人が参加したライヴの思い出と直結していた。

その時、私は自分が思ったより大きな精神的ショックを受けていたことに気付いた。

それは彼がファンに内緒で結婚し、子どもを作っていたことに対してではない。

今後の現場から彼の姿が消えることに対してでもない。

彼が犯罪を犯してしまった(まだ容疑ではあるが)という事実に対してだ。

そして、そのことによってファン、ミュージシャン仲間、会社など多方面を裏切ることになったことに対してでもある。

私生活や人間性は作品には関係ないと比較的割り切っていた私だが、事件を起こしてしまう前に周りの人間への迷惑などは考えなかったのだろうか……と思わずにはいられなかった。

くどいようだが、まだ容疑なので何とも言えない部分ではあるが。

そんなこんなで私はこの一週間近くで、自分でも思った以上に心をすり減らしてしまっていた。

 

そんな状況で参加したのが、ゲームアプリSHOW BY ROCKに曲を提供しキャラクターのモデルにもなっているミュージシャンたちが出演する、3969 SUMMER FESの大坂公演だ。

このフェスには植田真梨恵ちゃんも参加しており、例年なら夢人の姿もステージ上にあるはずだった。

しかし、今年ステージに立ったのは、初夏から真梨恵ちゃんのサポートメンバーとして参加している北田慧くん。

慧くんは徳永氏のソロライヴツアーのバンドメンバーとしてdoaファンにはお馴染みであり、昨年末のdoaのライヴで晴れてdoa本体のライヴにも参加することとなった。

ちなみに昨年末のライヴでは夢人と慧くんの二人がサポートギタリストとして参加していた。

それ以前から、二人には共演の機会が何度もあった。

そういうことを考えると、慧くんにとっても複雑なポジションだったのではないだろうか。

ちなみに私は慧くんのギターソロ作品やバンドの作品も聴いているが、ポップさとロックが絶妙に融合した曲を作り、テクニカルなギターフレーズを平気な顔をして弾いている。

また、徳永氏のソロライヴで大先輩のギタリストがゲストに来た際も全く物怖じせず楽しそうにセッションする姿が印象的だった。

言ってみれば、慧くんも私の中では「準推し」のポジションだった。

 

一抹の不安を抱いて始まった3969のステージ。

私は運よく下手側3列目辺りで見ることができた。

そしてトリとして登場した真梨恵ちゃんとバンドメンバー。

予想通り、私は慧くんを目の前で見ることができた。

演奏されたのはゲームアプリに実装されている曲ばかりで、大半は昨年の3969でも披露されたものだ。

最初は、どうしても夢人の姿がちらついてしまうかな、と思っていた。

けれど予想に反して、慧くんの存在感は強烈だった。

ニコニコしながらギターを演奏し、時にコーラスもこなし、コーラスがない部分でも口ずさむ。

徳永氏のソロライヴやdoaのステージでも見た、楽しそうな慧くんの姿だった。

慧くんを見ている間、夢人のことを思い出すことは一度もなかった。

 

正直私は、慧くんの存在に救われたと思う。

これが全く知らないギタリストだったら、やっぱり引きずってたかな、という気がする。

 

ライヴ後、doaの曲を以前通り無邪気に聴ける自分がいた。

夢人の記憶は消せないし、消す必要もないと思う。

事件のことを思い出して複雑な気持ちになることはあるとしても、だ。

昨年末のライヴには慧くんも参加していた。

つまり、慧くんの存在にフォーカスして、ポジティブなイメージだけを持って聴けばいいような気がした。

 

今後のdoaのサポートメンバーはどうなるのか、などまだ気がかりな部分はある。

夢人が編曲した曲や、サポートで参加した映像作品の扱いも、今後変わるかもしれない。

doaなどの公式SNSにも名前や写真は残っているし、FC会報にも掲載されている。

事件の続報が報道されることはないかもしれない。

本当に彼が犯罪を犯したのかどうか、永久に闇の中ということになるかもしれない。

 

今回の件で私が得た教訓は、何もない。

どんなに好きでも、信じていても、犯罪の抑止力になれるわけではない。

それでも私は推しを信じて、推し続けることしかできないんだろうなあと思う。

「Serendipity」はパクリなのか?

先日、倉木麻衣ちゃんの新譜を購入した。

 

Smile (初回限定盤) (2CD)

Smile (初回限定盤) (2CD)

 
Smile (通常盤)

Smile (通常盤)

 

 こちらは、オリジナルアルバムとしては5年ぶりの作品となるそうだ。

麻衣ちゃんのアルバムには2ndの『Perfect Crime』以降、ほぼ全作にdoaの徳永氏が提供した楽曲が収録されていることもあり、出れば購入することが多い。

 

 

今回のアルバムには、既にCMのタイアップとして使用されていた「Serendipity」という楽曲が、約2年の時を経て初めてCDに収録された。

JR西日本のCMソングとして、耳にしたことのある人も多いかと思う。

ちなみにこの曲も作編曲を徳永氏が手掛けており、楽器の演奏やコーラスも彼が担当している。

 

そしてこの曲はCMに使われていた時期にデジタル配信されており、一部でオリビアニュートンジョンの「ザナドゥ」のパクリだと悪い意味で話題になっていた。

 

とりあえず、先入観なく2曲を聴いてみてほしい。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

曲の構成や雰囲気が酷似していることに気付くはずだ。

しかし、これを安易に「パクリ」と断罪してしまうのはどうなのだろうか。

 

「パクリ」の定義に関しては、この記事が分かりやすくまとめてある。

 

wating-for-1.net

 

これに当てはめると、「Serendipity」は「オマージュ」に近いのではないかと私は考える。

つまり、「ザナドゥ」をリスペクトの気持ちを持って意識して真似たのではないだろうか。

そう思う理由をいくつか挙げていく。

 

まずひとつに、「ザナドゥ」が全世界的に有名な曲である点。

有名すぎて、パクる必要性が見当たらない。

単なる盗用だとして、ここまで有名な曲を真似れば、パクリだと指摘されるのは必至だ。

真似て何のメリットもない。

「最近の若い子は知らないと思ってパクったのでは」という意見も見かけたが、私は倉木麻衣ちゃんと同世代だが知っているし、彼女の若いリスナーというのも大体同じくらいの世代が多い。

むしろ、倉木麻衣ちゃんのリスナー層は、彼女のデビュー当時20代だったとして現在40代以上のファンが多数派なのではないだろうか。

 

次に、徳永氏は楽曲製作の際、自分のリスペクトする名曲の要素を入れ込んだり、似たような雰囲気をイメージしたりすることが多々ある。

例えば、ZARDの「永遠」はEAGLESの「Hotel California」にインスパイアされた曲だと公言しているし、同じく「Hotel California」のサビに酷似したフレーズがdoaのデビュー曲「火ノ鳥のように」のBメロに出てくる。

 

www.youtube.com

 

あるいは、三枝夕夏 IN dbの「Whenever I think of you」はビーチボーイズ風のコーラスをふんだんに取り入れている。

その他、明言されることはなくとも、往年の名曲に似たようなフレーズやリフやコード進行、コーラスネタなどを確信犯的に使っていることが多い。

 

更に、世間でパクリと騒がれた曲が実際に版権元から訴えられる例というのは少ない。

もちろん、歌詞の酷似や大部分のメロディの一致などで訴訟になった例はある(槇原敬之松本零士に訴えられた例*1など)

しかし、雰囲気が似ているからといって訴えられた例はないのではないだろうか。

著作権にはそれほど詳しくないが、コード進行やギターリフなどには著作権が認められるのは難しいらしい。*2

そもそも著作権が今の日本では親告罪である以上、第三者が断罪するのは余計なお世話という気がする。

 

 

おそらく今回の件は、最初から「この曲はザナドゥのオマージュ」と公表しておけばよかったのかなとも思う。

しかしオマージュなら、リスナーが各々でオマージュ元に気付くという方がより楽しんで聴けるのではないだろうか。

 

 

実は徳永氏はよくパクリ論争に巻き込まれる作家ではある。

確かに今回のように、聴き比べると非常によく似ている場合も多々ある。

ただ、彼のファンとして彼の音楽への向き合い方を知った上で感じるのは、原曲へのリスペクトなく似せていることはないということだ。

リスペクトがあればパクっても許されるかと言えばまた別問題のような気もするが、彼は自分が作曲家であることにこだわっており安易に盗用する人間ではないし、「似せようとした結果似すぎてしまった」というのが実のところかなと思う。

 

なんにせよ、「Serendipity」は流れるようなメロディに透き通った倉木麻衣ちゃんの声がマッチしていて、とても好きな曲である。

*1:槇原側の勝訴に終わっている

*2:よほど独特なものなら認められる可能性があるとのこと

非バンギャがバンギャル手帳を入手してみた

年が明けても今年の手帳を買っていなかった私だが、今年も例年通りのキャラクターものにしようかとネットで探していてふとその存在を思い出したのが、バンギャル手帳である。

バンギャル手帳とは、バンギャ(=ビジュアル系バンドのファン)がファン活動するために便利な機能を盛り込んだ、まさにバンギャのための手帳だ。

 

さて、私は大好きなdoaというバンドを中心にライヴにはよく行くが、特に好きなビジュアル系バンドがいるわけではないので、厳密にはバンギャではない。

しかし、ライヴやコンサートに行く、という行為のみを切り取ってみれば、それはバンギャもそれ以外のアーティストのファンも同じではないかと思い当たった。

また、私は舞台観劇も趣味で、ライヴと同じようにチケットを取り、会場を調べ、交通手段を準備する。

そういう意味で、私にも使い勝手のいい手帳のような気がした。

 

店頭販売もされているようだが、取扱店舗が少なく遠いため、私は手っ取り早くヴィレッジヴァンガードの通販を利用した。

vvstore.jp

 

実際に届いたのがこちら。

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バインダーは附属していないので、近所の文房具・事務用品店で購入。

そのバインダーいっぱいの厚みなので、なかなかのボリューム。

 

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せっかくなのでバインダーのポケットにはFC会員証を入れ、ジップ付きの手帳に挟んで使えるビニールポケットに保管している現場で拾ったピックたちも装着してみた。

 

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中身はまず、年間スケジュール。

大型遠征の予定などがあれば便利そうだが、特にそういう予定のない私は、気になるアーティストのツアー日程を記入してみた。

アーティストのスケジュールの把握が少し楽になる気がする。

また、好きな役者さんの舞台やミュージカルの公演日程なども同じように書き込めば、遠征の計画も立てやすくなるかもしれない。

 

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そして、マンスリースケジュールだ。

これは普通の手帳と変わらないため、仕事やプライベート、通院などの予定も書き込める。

(※シールなどは付いていないので、他のダイアリーから流用している)

 

唯一特徴的なのは、上部にその月に結成された主なバンドの名前と結成年が列挙されている点だろう。

ただし全てビジュアル系バンドであり、現在は解散したバンドの名前もあるため、完全にバンギャ向けの情報だ。

 

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次に、チケットと交通手段を管理するページ。

観劇にも流用できるかと試しに来月観劇予定のメサイア-暁乃刻-のチケットを書き込んでみた。

予約、支払い、引き取りなど、基本的にはライヴやコンサートと同じなので充分に使える。

ただ、1公演につき1往復交通手段の枠がセットになっているので、マチソワで見る時にはそこが無駄になってしまうのがもったいない気もする。

 

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当日のスケジュールなどを確認するページ。

これもメサイア-暁乃刻-のものを書き込んでみた。

私は東京の地下鉄の乗り換えでいつも迷うので、こうして書いておくと当日の乗り換えが多少スムーズになるだろう。

 

この手帳を買って初めて知った言葉のひとつが、右ページにある「最前割」だ。

最前ドセン(最前列の真ん中)を基準として、左右に何人並べるかという人数を表したもので、「515」や「8:1:8」のように表記されるらしい。

この数字で会場の大体の横幅、また自分の整理番号だとどの位置を狙えるかが、把握しやすくなるとのこと。

サンシャイン劇場は最前列は22席なので実際にはドセンは存在しないが、とりあえず無理矢理「11:1:11」ということにしておいた。

 

 

その他にも取引管理ページ、日本白地図ページ、インストアイベント(フリーイベント)管理ページなど、ヲタライフに便利な機能がいくつもある。

使いこなせるかどうかはまだ分からないが、これが舞台観劇にも役立つのだとしたら、今度は舞台観劇に特化して進化した手帳が登場するかもしれない。

歌詞から見る男女の結婚観

今回比較したい2曲

女性側:「Dear Bride」(西野カナ

歌詞はこちら。

www.uta-net.com

 

楽曲購入はこちら

Dear Bride(通常盤)

Dear Bride(通常盤)

 

 

男性側:「Dear Friend」(DEEN

歌詞はこちら。

www.uta-net.com

 

楽曲購入はこちら。

Another Side Memories~Precious Best II~(通常盤)

Another Side Memories~Precious Best II~(通常盤)

 

 先月リリースされたC/W曲のBEST盤。

 

Celebrate

Celebrate

 

 本来はこちらの2曲目に収録。

 

比較するに至った経緯

その1.年末の音楽番組

最近の流行の音楽にはめっきり疎くなってしまった私だが、何組か気になるミュージシャンも出演するということで、年末に放送された長時間の音楽番組をいくつか見た。

放送時間が長く、好きなミュージシャンがいつ出るか分からないので結局番組を最初から最後まで見てしまうようなあれだ。

その番組の中で歌われた一曲が、前述の「Dear Bride」だった。

 

歌詞を聞いた瞬間、何とも言えない拒絶感が芽生えた。

 

最近の20代、もしくは中高生や大学生の女の子たちはこれに共感するのか……と、少し年齢が上の私は感じた。

同時に、性自認がはっきりと女性ではない私は、「女の子の気持ちの代弁者」とも言われる西野カナの歌詞に、「これが代表的な女性の意見なら、女の気持ちなんて分かりたくねえ!!」と思わずにはいられなかった。

 

その2.B面BESTとカウントダウンライヴ

私はここ数年、DEENのカウントダウンライヴで年を越すのが恒例となっている。

今回のライヴはシングルA面やヒット曲、ライヴの定番曲は一切やらず、普段日の当たらないような曲ばかりを集めた“マニアックナイト”と題され、それに先駆けていわゆるB面BESTがリリースされていた。

そのB面BEST収録曲からの選曲として披露されたのが、「Dear Friend」だった。

「Dear Bride」と微妙にタイトルも似ているし、どちらも友人の結婚を祝福する曲である。

 

それまでサビの歌詞くらいしか気に掛けていなかったが、歌詞の全体像を改めて認識して私は驚いた。

男性視点だと、こんなにも表現に差が出るものなのか。

もちろん、西野カナ氏が現在20代、「Dear Friend」の歌詞を手掛けた頃のDEENの池森氏が40代前半だったという年齢差もあるかもしれない。

けれど、男女の結婚観の違いを考察するには充分なサンプルではないかと思った。

 

それでは比較してみよう

男女の夢

女性の場合

たくさんの愛に包まれて

大きな夢を今

この場所で叶える君を

心から誇りに思うよ

どうやら「夢」=「結婚」ということらしい。

確かに小さな頃は「将来の夢はお嫁さん」という女の子は一定数いるし、年頃になれば結婚願望を抱くのも普通のことである。

しかし、「結婚」という夢を叶えるということは、友人として心から誇りに思うようなことなのだろうか。

例えば就きたい職業に就いた場合、本当の意味で「夢を叶えた」と言えるかもしれない。

けれど、結婚は当たり前のことながら目標ではあってもゴールではない。

言ってみれば、「婚姻届けを提出した」、「結婚式を挙げた」というだけのことで、相手がいてお金があればそれほど苦労することもなくできることなのではないだろうか。

昔流行った成田離婚のように新婚旅行直後に離婚するかもしれないし、離婚とまではいかなくとも仮面夫婦だったり、家内別居、完全な別居もありえる。

逆に考えてみると、友人として誇りに思えるような、大きな夢を叶えたといえるような結婚は、女性が専業主婦になることを夢見ていた場合、もしくは玉の輿に乗ることが夢だった場合くらいではないだろうか。

 

それにしても、女性の夢=結婚、女性の人生のゴール=結婚、という考え方は男尊女卑が横行していた前時代的ではないだろうか。

20代の恋する女性は結婚がゴールだと思うかもしれないが、今は女性も社会で羽ばたける時代だ。

結婚の他にも大きな夢を見ていいのではないだろうか。

 

男性の場合

思い出す 日に焼けてた 僕たちを

同じ夢追いかけては 泣いて笑った

今はもうあの日のように走れない

だけどまだ 夢追いかけている

 主人公と結婚する友人とは、おそらく学生時代に同じ夢を見て励まし合った仲なのだろう。

今はかつてのような若さや行動力はないけれど、それでもお互いに夢を追いかけ続けている、というシチュエーションかと思われる。

そしてその「夢」は、決して「結婚」ではない

さらに言うと、結婚式を挙げるということはそれなりに収入や生活が安定しているということではないだろうか。

つまり既に就職していて、「夢」というのは「仕事」のことでもないのかもしれない。

考えられるのは、例えば副業として可能な職業、年齢を問わず就ける職業、もしくは趣味の世界での目標、「世界に名声を響かせたい」など具体的ではないもの、そういう生涯をかけて追いかける夢のことのような気がする。

あるいは「結婚」や「仕事」も夢のひとつではあったが、それらを叶えるごとにまた新たな夢を見付けているのかもしれない。

 

「結婚」という一つの夢を叶えたら終わってしまう前述の女性の生き方より、生涯をかけて夢を追いかけるこの男性の生き方の方が、個人的には魅力的に思える。

 

男女の友情

女性の場合

強がりでも本当はそう泣き虫だから

私からも彼に一つ頼みたいこと

笑顔の日も涙の日も守ってあげてね

私の大事な友達だから 

 全体を通してムズムズが止まらない女性同士の友情を歌っているが、特にうわあと思ったのがここ。

完全に友人が自分の所有物みたいになっている。

友人に依存しているというか、依存しあっているのではないだろうか。

「守ってあげてね」というフレーズも、何だか上から目線で気持ちが悪い。

 

私は中高性の頃から、女性の閉鎖的な友人関係が苦手だった。

もっとさっぱりした付き合いで、特定の個人というよりたくさんのクラスメイトや同級生と仲良くしたかったし、連れションとかも理解できなかった。

この曲に歌われているのはそんな私の苦手な閉鎖的な関係の中でベタベタ慣れ合うような友情で、私には共感できなかった。

 

男性の場合

君の存在が何度も背中を押してくれて

ここまで来た気がするよ 

 「夢」に関する部分で紹介した歌詞の続きに当たる部分だが、互いに夢を追いかけあう二人は、いいライバル関係であったのかもしれないと思わせられるフレーズである。

お互いに高め合うことのできる友人関係というのは理想的だと思う。

慣れ合うわけではなく、友人の頑張る姿を見て自分も頑張ろうと思う、そんな刺激し合える関係なのではないだろうか。

 

私は女子校出身なので男性同士の友情についてはほとんど分からないのだが、例えば好きなミュージシャンや俳優さんを見ていると、このように刺激し合い、高め合う関係にある相手がいる場合が多い気がする。

芸能界の女性のいじめは陰湿だとも聞くし、女優や女性アイドルなどでそのような関係というのはあまり知らない。

 

まとめ

恋愛脳の女性は視野が狭くなってるのではないかなと感じざるを得ません。

私はこの二曲の歌詞だと「Dear Friend」の方に共感するし、生涯追いかける夢を持ち、互いに高め合える友人と付き合っていきたいと思う。

結婚観、夢の捉え方、友人観に関しては、私は男性寄りの考えに近いのかもしれない。

 

そしてやはり、西野カナ氏の歌詞が女性の代弁というのなら、私は女心なんてこれっぽっちも分かりたくないと思う。

doaを勧める30曲

プロフィールにも書いている通り、私はdoaというバンドが大好きである。

今回の記事は、そちらにパーセンテージを全振りして書きたいと思う。

 

さて、doaというバンドを知らない人も多いと思う。

詳しくはWikipediaなりを見ていただくとして簡単に説明すると、B'zのアレンジャーやサポートメンバーとして活躍していた徳永暁人をリーダーとし、現役のレーシングドライバーである異色のボーカリスト吉本大樹を迎え、更にZARDなど数々の90年代ビーイングアーティストの楽曲にコーラスとして参加していた大田紳一郎を加えた三人で結成され、2004年にメジャーデビューした。

一貫してCSN&YやEAGLESのようなウエストコースとサウンドを掲げ、三声のコーラスロックとアコギサウンドを武器とした楽曲を発表し続けている。

事務所はB'zや倉木麻衣を擁するビーイングなので、初期はアニメなどのタイアップも多かったが、何故か名探偵コナンの主題歌を担当したことはない。

2016年現在、地上波の番組で唯一三人揃って演奏を披露したのは音楽番組ではなく、スポーツ番組のすぽるとだけである。

 

現在はライヴ活動が中心なので、知る人ぞ知る、という存在に近い。

なので今回は、doaに興味を持ってもらうため、そして興味を持ったはいいが何から聴いていいか分からない人のため、そして単に好きな曲を紹介したい私のため、doaの楽曲を30曲紹介したいと思う。

ちなみに内訳は「代表曲:5曲」、「メンバー・ファンにとって特別な曲:5曲」、「私の好きな曲:20曲」である。

 

 

doaを勧める30曲

代表曲

1.「英雄」

まずはこの曲。

「♪男なら~」のフレーズが印象的なこの曲はウルトラマンネクサスの主題歌として使われ、特撮ファンを中心に人気になった。

動画サイトでこの曲を使ったMADも作られ、知名度が飛び抜けて高い曲である。

doaの楽曲の中では特にパンク色が強く、最もハードな曲のひとつと言っていいだろう。

ライヴでとにかく盛り上がる。

 

2.「青い果実」

同じくウルトラマンネクサスの主題歌となったこの曲。

ライヴを意識して作られたという割に、ライヴで披露される機会が少ないのだが、やはり非常に盛り上がる。

「届くはず」→「届かない」→「届かせる」と展開していく、力強い歌詞も聴きどころ。

 

3.「心のリズム飛び散るバタフライ」

「英雄」と並び、doaの代表曲として挙げる者が多い曲である。

有線のリクエストで長くOAされていたため、聞き覚えのある人も多いかもしれない。

徳永氏の甘く切ない低音ボーカルが響く、切ないラブソングだ。

好きな相手が心変わりしたのでは、と不安になる、多くの者に覚えのある感情を歌っている。

とにかく徳永氏の声の良さと、メロディの美しさが堪能できる一曲。

 

4.「はるかぜ」

「心の~」で注目された後に出たシングルで、doaのシングル曲としては最高の売り上げを誇る曲。

同じく徳永氏がメインボーカルの切ないスローバラード。

いなくなった大切な者を想う歌詞に出てくる「君」は恋人とも、逝ってしまった大切な人ともとれる。

ちなみにPVでは初めて徳永氏がピアノを弾きながら歌う姿を披露している。

 

5.「Siren

1stアルバム収録曲だが、代表曲、というか知名度の高い曲である。

何故なら、この曲の作詞はB'zの稲葉浩志氏が担当しており、ブルースハープの演奏もしている。

徳永氏のデモテープに試しに歌詞をつけたこの曲を稲葉氏が気に入り、徳永氏に歌ってほしいと勧めたという経緯があるので、リードボーカルは徳永氏である。

後の徳永氏リードのシングル曲よりキーの少し高いミディアムバラードなので、少し雰囲気が違うと思う。

恋人を失いそうな女々しい男の感情を歌った歌詞の世界観は、稲葉節炸裂という感じでさすがだ。

 

メンバー・ファンにとって特別な曲

6.「火ノ鳥のように」

メジャーデビューシングルである。

全てはこの曲から始まったと言っても過言ではない。

しかし、特にヒットしたわけでもないので、ライヴで毎回披露されるような特別待遇はなく、むしろ扱いはあっさりしている。

「ハミ出すのが夢でこの都会(まち)に来たのに」から始まる歌詞は、まさにデビュー当時の三人の姿に重なるのではないだろうか。

 

7.「FLY HIGH」

10周年を迎えて作られた、「火ノ鳥のように」のアンサーソングである。

「火ノ鳥のように」の「ボロボロの翼でもいつか高く舞い上がってやるさ」を受け、「ボロボロの翼でも舞い上がろうって誰かがいつか言ってたろ」というフレーズが出てくる。

10年前の気持ちを忘れず、もう一度飛ぼう、といつまでも夢に向かって挑戦し続ける彼らを象徴する曲だ。

 

8.「Amazing Days」

10周年を記念してリリースされたBESTアルバムに収録された、大切な人に「ありがとう」を伝える曲。

作詞担当は吉本氏で一応ラブソングの体をなしているが、どう聞いても徳永氏へのメッセージソングにしか聞こえないのは私だけではないだろう。

「今でもよく覚えてるよ 初めて会った日のインスピレーション」、「日々のステージから見える君の表情」、「夜中までかかっても拘りは捨てきれず」など、まさにそんな感じだ。

なお、この曲の対となる大田氏へのメッセージソングとなるのが、もしかしたら「YOU&I」なのかもしれない。

こちらも吉本氏の作詞で、ラブソングに落とし込んではあるものの、「会えない日が続いた頃なんてのは」*1のように、この12年間を思わせるフレーズが出てくる。

 

9.「君だけに気づいてほしい」

5枚目のシングルであり、doaとしては初めて大田氏が作詞したものである。

あからさまな記念日ソングではないものの、折に触れてここぞという時にライヴで演奏される曲である。

「君だけに」というのは恋人などではなく、「メンバーの二人だけに」と私は解釈する。

特に印象的なのが、ラストサビの前に出てくるこのフレーズだ。

「目を閉じれば浮かんでくる 僕らの始まった場所 そして必ず僕らが戻る場所」

この部分を歌いながら吉本氏は、「僕らが戻る場所」とよくステージ上を指差す。

また、活動の拠点である大阪出のライヴの時は時折、「僕らが戻る場所、大阪~!」と歌ったりもする。

ライヴ会場限定リリースということで作られたアコースティックアレンジされた曲を収録したシングルに選ばれたのも、前述の「FLY HIGH」とこの曲だった。

 

10.「We are one」

 2011年の東日本大震災を受け、自分たちに音楽でできることをとの思いで作られた曲。

みんな心は一つ、声を一つに合わせて歌おう、というメッセージが込められている。

東北でライヴを開催する時には必ずと言っていいほどセットリストに入り、熊本地震を受けて今年の初夏のツアーでも全会場で披露された。

メンバー、特にリーダーの徳永氏の思い入れが強い一曲。

 

私の好きな曲

基本的にリリース順に並べる。

 

11.「OHIO」

インディーズミニアルバムに収録された、CSN&Yのカバー曲。

三人の洪水のようなコーラスが心地いい。

生で聴くと圧巻の一言。

 

12.「新世界」

1stアルバムのラストを飾る短い曲。

実に46チャンネルものコーラスをダビングした、分厚い歌声が特徴的。

本当に新しい世界が見えてきそうな勢いのあるメロディに、「ときめいたら虹色に 溢れてたら夢色に 戸惑ったら泡色に」といった個性的なフレーズが印象的。

実は大阪の新世界をイメージした曲だそうで、何とも言えない雑然とした雰囲気にそれも納得だ。

 

13.「Sexyest Girl」

4thシングル「青い果実」C/Wの全英詩曲。

吉本氏は帰国子女で英語が堪能なので、シングルには毎回全英詩曲が1曲収録される。

シャッフルビートが心地いいご機嫌な曲で、サビの分厚いコーラスも心地いい。

英語が苦手でも歌詞の内容は漠然と分かると思うが、タイトル通りだいぶセクシーな内容になっている。

 

14.「キャンドル」

6thシングル表題曲。

秋から冬の並木道を舞台とした、都会のラブバラード。

大田氏の優しい世界観の歌詞とあたたかみのある吉本氏のボーカルが絶妙で、ノスタルジックながらハッピーだ。

個人的にウェディングソングとして推したいdoaの曲No.1で、ぜひキャンドルサービスの際に使ってほしい。

 

15.「I wanna know your soul」

2ndアルバム収録の3拍子のスローバラード。

初期の名曲のひとつ。

大田氏が沖縄のひめゆりの塔を訪れた際に感じたことを歌詞にしており、美しくも切ない曲となっている。

情感たっぷりに、けれど熱唱しすぎずに歌う吉本氏の歌声の温度感も絶妙。

大田氏の思い入れが強く、ソロライヴではよくセットリスト入りしている。

 

16.「PIECE OF NOTHING」

7thシングル「ゼロの気持ち」のC/W曲で、全英詩のロックナンバー。

doaには珍しいくらいハードなサウンドで、歌詞も貧困や紛争などをテーマに世界平和へのメッセージが込められたものになっている。

「PIECE OF NOTHING」=「何ものの一部でもない」、つまり国境や人種などの垣根なんかないんだと訴える歌詞は、世界各国をレーサーとして転戦している吉本氏らしい。

 

17.「One Love」

8thシングル「心のリズム飛び散るバタフライ」C/Wのラブバラード。

キャンドル同様大田氏作詞のハッピーな歌詞になっているが、こちらは恋人への深い愛を伝えるもので、ウェディングソングというよりはプロポーズのイメージ。

私の中では究極のラブソングだと思っている。

「意地張って 強がって つまづいて転んで バカやって 飲んで騒いで 君をひとりにさせて どうしようもない こんな男に微笑みをくれる」という飾らない等身大の人物像に、たまらなくときめく。

 

18. 「終わらないYESTERDAY」

4thアルバム収録の、大田氏がメインボーカルを務めるミディアムバラード。

それまでの大田氏の歌詞といえばハッピーなラブソングか失恋ソング、もしくはポジティブな応援ソングが多かったのだが、doaでは初めてといっていいネガティブな感情を曝け出した哀愁ソングとなっている。

吉本氏、徳永氏が基本的にポジティブな人間なので、doaの曲としてはとても新鮮だった。

高いキーで歌うことの多い大田氏が比較的低めの音域で歌っているのも、哀愁と艶を感じさせられてとてもいい。

 

19.「旅立ちの歌」

13thシングルのスローバラード。

大田氏が作詞、徳永氏がリードボーカルという初の組み合わせ。*2

ビートルズの「Let it Be」を思わせるピアノが印象的なサウンドに、切ない歌声が響く。

誰しもの人生に訪れる「旅立ち」と重ね合わせて聴きたい一曲。

 

20.「FREE WAY」

「旅立ちの歌」C/Wの爽やかなナンバー。

西海岸の風が感じられそうな爽快感と、青い空や大きな大地を連想する開放感が心地いい。

そんな中、「すべてが嫌になったなら僕は何処に帰ればいい?」といった核心を突くようなフレーズにはっとさせられる。

なお、6thアルバムの最後を飾る曲でもあり、新しい世界に進みたくなるような前向きさが締めくくりにぴったりで、ライヴの最後に歌われることもある。

 

 21.「THIS LIFE」

6thアルバムの表題曲で、doaには珍しい分厚いバンドサウンドの壮大なバラードナンバー。

日常の何気ない出来事から感じる人生の喜びや生きる意味を歌うテーマの大きな歌詞が、心にずしりと響く。

後奏のコーラスが印象的で、ライヴでは自然と会場全体が大合唱になる。

東日本大震災後のライヴで演奏されるなどしたせいもありファンからの人気が高く、FCイベントの楽曲リクエストでは2度連続で1位を獲得している。

 

22.「どしゃぶりPaperDriver」

6thアルバム収録の軽快なナンバー。

本来は3rdアルバム収録予定だったが延期され、それに伴い歌詞やアレンジも若干変更されている。

テンポのよいメロディにラップのように畳みかける歌詞が心地よく、時事ネタなども含まれていてニヤリとする部分も。

ライヴで雨の日の公演だと演奏されるなどの演出があったこともある。*3

 

23.「Now and Forever」

15thシングル。

ここからの3曲は同じシングルに収録されたものなので、3曲セットで紹介したい。

まず表題曲である。

失恋ソングではあるが、相手の幸せを願う前向きな内容になっている。

切なく優しいスローバラードに、あたたかくも力強い吉本氏のボーカルが印象的。

 

24.「I would be honest」

どこかノスタルジーを感じさせるマンドリンのサウンドから始まる、切ない失恋バラード。

全英詩ではあるが、別れた相手に対し素直になって「行かないでほしい」と伝えたいという、男の女々しさ、弱さが描かれている。

「Now and Forever」が建前だとしたら、こちらが本音、ということらしい。

 

25.「Maybe Tomorrow」

アコギサウンドが切ないミディアムバラードで、またしても失恋ソング。

愛した者を失ったことが受け入れられず未練を引きずり、明日こそ変われるだろう、明日はいい日になるだろう、と願うこれまた女々しい男の姿が描かれている。

「I would be honest」は一旦現実を受け入れた上で後悔しているので、こちらは振られた直後だろう。

3曲通して全体的に大人っぽさを感じるサウンドになっており、地味ながら聴けば聴くほど心に染みる一枚になっている。

 

26.「RIDE ON」

7thアルバムの表題曲で、軽快なロックナンバー。

作詞の徳永氏によくある前向きな片想いが描かれており、恋をするパワーというかエネルギーの大きさを感じさせる。

爽快なサウンドは一日の始まりにぴったりで、朝出かける時に聴くとテンションが上がる。

 

27.「Like an Angel」

同じく7thアルバム収録の、冬をテーマにした切ないミディアムバラード。

これまた徳永氏の作詞作品によくあるダークサイドというか、失恋した相手への届かぬ思いを切々と歌うナンバーだ。

しんしんと降りしきる雪景色が目に浮かぶような冬っぽいサウンドと、哀愁のある徳永氏の歌声がたまらなく物悲しい気分にさせる。

 

28.「GIMME FIVE」

8thアルバムの1曲目を飾るテンポがよく明るい曲。

軽快なサウンドは「RIDE ON」に近い。

辛くても元気出せよ、と背中を押されるような曲で、これまたテンションを上げたり元気を出したりしたい時に聴きたい曲だ。

 

29.「テキサスホールデム

8thアルバム収録の、勢いのあるロックナンバー。

徳永氏作詞の人生をポーカーに例えた歌詞が独特で、メロディに対する言葉のはめ方が秀逸。

特に「アタマとカラダがフルハウス 懸念事項フラッシュ 気持ちだけいつもベット できないコール ロイヤルストレートフラッシュなんていらないよ」という部分は言葉のテンポもさることながら、英語が堪能な吉本氏ならではのリズム感が心地いい。

とにかくかっこいい。

アコースティックツアーでピアノアレンジされたバージョンもジャジーで非常に渋く格好良かった。

 

30.「君はMILLIONDOLLARS」

最新の10thアルバムの1曲目に収録されている、疾走感のあるロックナンバー。

夢を見ること、可能性、挑戦、といったことが描かれた歌詞だが、中でも「諦めるくらいなら夢なんか追うな」というフレーズが非常に強烈。

また、作詞は大田氏であるがリードボーカルは吉本氏で、現役のレーシングドライバーである彼が「レーサーは勝負してる」と歌うのがなんだか不思議な気分だ。

ライヴの幕開けにぴったりの一曲。

 

 

 

以上、30曲を選んでみた。

もちろん他にもいい曲はたくさんあるが、doaの全レパートリーは150曲を超えるのでこれで勘弁してほしい。

 

この記事で少しでもdoaに興味を持つ者がいるなら幸いです。

*1:カーレース参戦のため、ヨーロッパを拠点にしていた時期があった

*2:曲中で部分的にメインボーカルを取るものは除く

*3:晴れの日だと「ハレ」という曲