推しが逮捕された話
センセーショナルなタイトルを付けてしまったが、実際には「推し」よりも少し優先度の低い「準推し」くらいの存在である。
経緯や今思っていることなどを全部書き連ねるので、少々読みづらく長い文章になるかと思う。
先週、doaファンを中心とするBeingファンの間で、ひとつのニュースが話題となった。
Being系列の会社のスタジオミュージシャンとして所属し、ギタリストやアレンジャーとして活動していた鶴澤夢人の逮捕である。
詳しくはいくつかのネットニュースにも掲載されているが、容疑は傷害罪、我が子への虐待の疑いだった。
今年の1月に発覚し、今のタイミングで逮捕されたとなるとそれなりに裏取りもしているのだろうが、本人が否認しているということで事件そのものに関するコメントは差し控える。
まあ、疑われても仕方のない状況を作ってしまった以上、彼に問題や責任があったことは否めないと思う。
夢人の詳しいプロフィールや経歴については、様々なまとめサイトが杜撰にまとめてくれているので、そちらを参考してもいい。
2011年にZARDの追悼ライヴにバンドメンバーとして参加し、最近では倉木麻衣の「YESTERDAY LOVE」の編曲者として名を連ねている。
そしてそれらのまとめサイトには一切記述されていないが、近年はdoaや植田真梨恵のサポートギタリストとしてdoaファン、真梨恵ちゃんファンからも親しまれていた。
doaの現場ではメンバー最年少である吉本氏より10才も若いフレッシュさゆえ、メンバーと同年代のファンのお姉さまたちからは子の成長を見守る親のような感覚で見守られていた。
また、天然で口下手な性格をMCでいじられるなど、愛されキャラでもあった。
ギターの腕もめちゃくちゃ上手いというわけではないが、サポートミュージシャンとしての腕は確かで、自身のバンドやソロでは作編曲を手掛けたり、前述の麻衣ちゃんの他にもLa PomPonや大野愛果さんなどの楽曲の編曲を手掛けたりしており、今後の成長を期待されていた若手の一人だったと思う。
私も彼のギターや楽曲、キャラクターなどに魅力を感じ、「準推し」くらいの感覚で見守っていたミュージシャンだった。
さて、夢人がdoaのサポートに入ったきっかけは、2011年のZARDの追悼ライヴで徳永氏、大田氏と共演した時に遡る。
その後、まず2012年に大田氏のソロライヴのバンドメンバーとなり、昨年まで5年間参加していた。
doa本体でのサポートは、翌2013年のRIDE ONツアーが最初となる。
当時の公式ブログによれば、大田氏のサポートとしてギターを弾きたいと夢人自ら申し出たらしい。
そんな経緯もあってか、大田氏は自分より20才以上も年下の20歳そこそこの彼をまるで親のように見守り、可愛がっていたように見えた。
それはおそらく徳永氏も同じで、ミュージシャンとして様々な経験を積ませて成長に期待していたのではないかな、と思う。
doaというバンドは比較的若手のギタリストをサポートメンバーとして起用する傾向があるので、少なからずそういう意図はあっただろう。
風向きが変わり始めたのは、今年の初夏だった。
突如、真梨恵ちゃんのバンドメンバーのうち、ギタリストだけが変更になったのだ。
1月~2月に行われた全国ツアーには帯同していたのにだ。
最初は、スケジュールの都合で今回だけの変更かな、と思った。
しかしそれ以降も、真梨恵ちゃんのライヴに夢人の姿はなかった。
そんな中、発表された7月~8月の大田氏のソロライヴツアー日程。
例年なら日程発表と同時にバンドメンバーも紹介されるのだが、今年は少しタイムラグがあった。
更にツアーの告知のビジュアルは昨年のライヴの写真だったのだが、何故か夢人の姿だけ切り取られていた。
さすがに私も、これは何かあったな、と察し始める。
無駄にBeingファン歴が長く、またサポートメンバーを追いかけその動向に一喜一憂していたので(徳永氏も元々はB'zなどのサポートメンバーであった)、おそらく思い過ごしではないのだろうという確信もあった。
よくて体調不良など個人的な事情での一時的な休業、ありがちなのは事務所との契約終了による離脱、悪くても何らかの事情での引退かなと思っていたのだが。
そして8月2日の夕方、そのニュースが報道された。
奇しくもその日は5年間バンドメンバーを務めた大田氏のソロライヴツアーの千秋楽、そして毎年ライヴで祝い続けていた大田氏の50歳のバースデーであった。
思えばその日、「諸事情により」という理由で、グッズの事前物販が中止となった。
グッズと同時にdoaやバンドメンバーのCD等も販売される予定だったので、その扱いをどうするか協議していたのかな、と今となっては思う。
例えばZARDの名曲をリアレンジしたd-projectのCDには徳永氏などと共に夢人も編曲者として名を連ねているし、doaのBEST盤の初回版には彼も出演している「Amazing Days」のMVが収録されている。
また、doa初のライヴDVDとして今年リリースされたDVDは昨年末のライヴのもので、夢人もサポートメンバーとして参加していた。
会場後は結局普通に販売されていたし、今も店頭回収や絶版などにはなっていないので、編曲やサポートメンバーとしての映像出演はセーフ、ということだろうか。
Beingでは以前上原あずみ嬢に詐欺容疑がかかり契約解除された際、彼女の楽曲が収録されているCDほぼ全てが絶版になるという前例がある。
彼女の場合、作詞や歌唱で印税が発生するので、ということなのだろうが。
とにもかくにも、報道を一通り見て、色々な疑問が一本の線に繋がったのは確かだ。
妻子がいるという情報は初めて知ったが、基本的にプライベートを公表しないBeingの姿勢に慣れ切っている私はまあそういうこともあるだろうなとそれほど驚かなかった。
そういえば昨年引っ越しをしたという話もしていたが、子どもが生まれるのに合わせてということだったのかな、と勝手に思ったりもした。
春先から全く姿を見せないなど思い当たる節があったので、最初はひどく冷静に受け止めた。
しかし、doaのメンバーや真梨恵ちゃん、その他のミュージシャンたちにとっての精神的ダメージはどれほどだっただろうと思うと心が苦しくなった。
特に、タイミングがタイミングだけに、大田氏のことが心配だった。
そして徐々に私はdoaの楽曲を無邪気に聴くことができなくなる。
大田氏のソロも含めて約5年のサポートメンバーというのは思った以上に長い時間で、気付けば大半の曲が夢人が参加したライヴの思い出と直結していた。
その時、私は自分が思ったより大きな精神的ショックを受けていたことに気付いた。
それは彼がファンに内緒で結婚し、子どもを作っていたことに対してではない。
今後の現場から彼の姿が消えることに対してでもない。
彼が犯罪を犯してしまった(まだ容疑ではあるが)という事実に対してだ。
そして、そのことによってファン、ミュージシャン仲間、会社など多方面を裏切ることになったことに対してでもある。
私生活や人間性は作品には関係ないと比較的割り切っていた私だが、事件を起こしてしまう前に周りの人間への迷惑などは考えなかったのだろうか……と思わずにはいられなかった。
くどいようだが、まだ容疑なので何とも言えない部分ではあるが。
そんなこんなで私はこの一週間近くで、自分でも思った以上に心をすり減らしてしまっていた。
そんな状況で参加したのが、ゲームアプリSHOW BY ROCKに曲を提供しキャラクターのモデルにもなっているミュージシャンたちが出演する、3969 SUMMER FESの大坂公演だ。
このフェスには植田真梨恵ちゃんも参加しており、例年なら夢人の姿もステージ上にあるはずだった。
しかし、今年ステージに立ったのは、初夏から真梨恵ちゃんのサポートメンバーとして参加している北田慧くん。
慧くんは徳永氏のソロライヴツアーのバンドメンバーとしてdoaファンにはお馴染みであり、昨年末のdoaのライヴで晴れてdoa本体のライヴにも参加することとなった。
ちなみに昨年末のライヴでは夢人と慧くんの二人がサポートギタリストとして参加していた。
それ以前から、二人には共演の機会が何度もあった。
そういうことを考えると、慧くんにとっても複雑なポジションだったのではないだろうか。
ちなみに私は慧くんのギターソロ作品やバンドの作品も聴いているが、ポップさとロックが絶妙に融合した曲を作り、テクニカルなギターフレーズを平気な顔をして弾いている。
また、徳永氏のソロライヴで大先輩のギタリストがゲストに来た際も全く物怖じせず楽しそうにセッションする姿が印象的だった。
言ってみれば、慧くんも私の中では「準推し」のポジションだった。
一抹の不安を抱いて始まった3969のステージ。
私は運よく下手側3列目辺りで見ることができた。
そしてトリとして登場した真梨恵ちゃんとバンドメンバー。
予想通り、私は慧くんを目の前で見ることができた。
演奏されたのはゲームアプリに実装されている曲ばかりで、大半は昨年の3969でも披露されたものだ。
最初は、どうしても夢人の姿がちらついてしまうかな、と思っていた。
けれど予想に反して、慧くんの存在感は強烈だった。
ニコニコしながらギターを演奏し、時にコーラスもこなし、コーラスがない部分でも口ずさむ。
徳永氏のソロライヴやdoaのステージでも見た、楽しそうな慧くんの姿だった。
慧くんを見ている間、夢人のことを思い出すことは一度もなかった。
正直私は、慧くんの存在に救われたと思う。
これが全く知らないギタリストだったら、やっぱり引きずってたかな、という気がする。
ライヴ後、doaの曲を以前通り無邪気に聴ける自分がいた。
夢人の記憶は消せないし、消す必要もないと思う。
事件のことを思い出して複雑な気持ちになることはあるとしても、だ。
昨年末のライヴには慧くんも参加していた。
つまり、慧くんの存在にフォーカスして、ポジティブなイメージだけを持って聴けばいいような気がした。
今後のdoaのサポートメンバーはどうなるのか、などまだ気がかりな部分はある。
夢人が編曲した曲や、サポートで参加した映像作品の扱いも、今後変わるかもしれない。
doaなどの公式SNSにも名前や写真は残っているし、FC会報にも掲載されている。
事件の続報が報道されることはないかもしれない。
本当に彼が犯罪を犯したのかどうか、永久に闇の中ということになるかもしれない。
今回の件で私が得た教訓は、何もない。
どんなに好きでも、信じていても、犯罪の抑止力になれるわけではない。
ド田舎の夏祭りで泡フェスって……
タイトル通りである。
私の地元はとてつもないド田舎だ。
そんなド田舎にも夏祭りがある。
昔は夏祭りを挟んで夏の間は毎週土曜日の夜、夜店が開かれ、商店街に屋台が並んでいた。
しばらく前に夜店は開かれなくなり、屋台が並ぶのは夏祭りの期間中のみとなった。
夏祭りと言っても、京都の祇園祭のように神社の祭りではなく、そのため神輿などもない。
隣町には歴史ある神社の夏祭りがあり、神輿がひとつの名物となっている。
はっきり言って、隣町の夏祭りの方が盛況している。
そんな我が町の夏祭りの目玉として、今年は泡フェスが行われることとなった。
いくつか疑問点や問題点があるので挙げていきたい。
- 客層は?
まず、どの辺りの客層を狙っているのだろう。
私個人のイメージで悪いのだが、泡フェスというのはクラブイベントの延長、つまり一般的に「パリピ」と呼ばれる人間が集まるイメージがある。
こんなド田舎にパリピがどれくらいいるというのだろう。
パリピと呼ばれる人たちは、基本的には20代~30代前半という。
田舎はとにかく結婚が早い。
20代半ば~30代前半は、結婚して子育て世代であることが多い。
それ以下の20代前半となると、親元を離れて大学生だったり、そのまま都会に就職したりという者も多い。
子育て世代が泡フェス?
それとも、もっと若い中高生辺りを狙っているのかもしれない。
- ナンパ・痴漢
中高生がターゲットだとすると、見逃せない問題かと思う。
実際に泡フェスは出会いの場であるという。
ナンパ目的で参加する人も多いらしい。
まあ、都会の場合はであるが。
もちろんナンパが全部悪いとは言わないが、ヤリモクの男に女子中高生がナンパされたら?
今流行りの淫行になってしまう。
性の乱れは避妊や性病などの問題にも結びつく。
また、実際に泡フェスで痴漢被害に遭ったという体験談も読んだ。
主催者は、痴漢防止のための対策をどこまでしてくれるのだろう。
- クラブイベント慣れしていないのに盛り上がるのか
ド田舎であるが故、市内にクラブはない。
クラブイベントと縁がない人がほとんどかと思う。
ライヴハウスすらなく、音楽を聴きながら盛り上がるという体験はなかなかできない。
もちろん盛り上げ役のミュージシャンやダンサーなどがいるのだろうとは思うが、実際どれくらい盛り上がるのかは未知数だ。
ここからは私の勝手な意見なのだが。
正直、町興しを考えて考えて考えて煮詰まりすぎて頭がおかしくなったとしか思えない。
以前から、我が町の町興しは迷走していた。
数年前から売り出しているのが、B級グルメだ。
一般的なご当地名物フードの具材を1種類変えただけのもので、多少味や食感は違うが、取り立てて騒ぐほど美味しいわけではない。
わざわざ我が町に来てまで食べようと思うだろうか……。
ゆるさも可愛さも中途半端というか、正直あまり可愛くもないし、かといってキモくもないし。
グッズ展開もそれほどしていないので、知名度はあまりない。
近年になって、90年代に活躍していた我が町出身のミュージシャンをイベントに招聘するようにもなった。
何故、90年代にそのミュージシャンを町興しに利用(と言ったら言葉は悪いが)しなかったのか。
90年代からB'zで町の名を売っていた津山市を見習ってほしい。
あるいは、せっかくなのだからとことんそのミュージシャンやヒット曲のネームバリューを利用すればいいと思う。
例えば公立の小中学校の校歌を作ってもらえないのだろうか。
ヒット曲を駅メロに使えないのだろうか。
……まあ、市内で一番大きな駅ですら1時間に1本~2本しか電車が来ないのだが。
その他にも、何の売りもない道の駅を作ったり、学校を統廃合して小中一貫校にすることに力を入れていたりと、迷走は続いている。
小中一貫校については賛否あると思うが、中高一貫校で人間関係に苦しんだ私から見ると、地獄としか思えない。
そもそも、小学校でイジメにあっていたので、人間関係をリセットするためにも中学受験を選んだのだが。
とにもかくにも、泡フェスがいい結果をもたらすことを心から願っています。
「本籍地」のミステリー
みなさんは自分の「本籍地」をご存知だろうか。
「現住所」なら、免許証や保険証などにも記されているため、多くの人が把握しているだろう。
むしろ、把握していなければ色々と問題が起きる気がする。
では、「本籍地」はどうだろう。
そもそもどこに記されているか、知っているだろうか?
本籍地とは本来、
戸籍に記載される人が任意に定める、日本国内のいずれかの場所のこと。
である。
詳しくはWikipediaをご覧いただきたい。
読んでみれば分かるだろう、日本中に存在する住所であれば、どこを本籍地に指定してもいいのだ。
皇居や大坂城はもちろん、東京ディズニーランドを指定する人もかなり多いらしい。
ただし、富士山頂は住所が存在しないので、指定することはできない。
ちなみに私の好きなdoaの徳永氏は、神奈川県出身で大阪在住(現住所は大阪だと思われる)であるが、本籍地は福岡だそうだ。
おそらく、お父様が福岡出身のためだろう。
さて、ここからが本題である。
私の本籍地は、実際に存在することはするのだが、何故か実家の建物から少し離れたただの空き地なのだ。
なかなかに意味が分からない。
というのも、理由がある。
そもそも、私の実家の住所の番地を仮に「340-5」とすれば、何故か「350」で郵便物が届いていた。
慣例的な住所、というべきだろうか。
そのせいで、私の数代前の先祖が本籍地を「350」という番地で登録してしまったため、誰かが変更しない限り私の家族の本籍地は実際には建物が存在しない空き地であり続ける。
おそらくなのだが、「350」という番地は郵便配達の際に使われていないのではないだろうか。
単に土地の区分けだけに使われていると思われる。
本籍地が何の機能も持たない番地というのも、なかなかホラーな感じがする。
ちなみにネタとして、このまま本籍地を変える予定はない。
人は見た目が100パーセントだなあと思った話
そんなタイトルのドラマも放送されていますが。
ブルゾンちえみのイケてない女役や、綺麗どころの桐谷美玲&水川あさみのコミカルな演技も面白いので、ついつい見ておりますが。
しかし今回はドラマの話ではない。
先日、神田沙也加が俳優の村田充との結婚を発表した。
そして本日、お二人のブログでハワイ挙式を行い正式に結婚したことが報告された。
本当におめでたいことなので、心から祝福したいと思う。
神田沙也加といえばもちろん、両親の存在が大きく話題になることが多いかと思う。
個人的には私は演劇ヲタクなので、ミュージカル女優・神田沙也加の方が馴染みがある。
とはいえ、実際に彼女の出演する作品を見たことはないのだが、来春再演が予定されている「1789 バスティーユの恋人たち」は観に行きたいと思っている。
本当は初演もチケットを取っていたのだが、体調不良や諸々で行けなくなってしまった……。
そして、お相手の村田充氏である。
彼についてはこの報道で初めて知った人が多いらしく、長髪にいっそ病的な雰囲気さえ感じさせる風貌に、「キモイ」「オカマなの?」「神田沙也加にはもっとふさわしいお相手がいるはず」「すぐに別れそう」などなど、散々なコメントが散見された。
実際にファンのコミュニティでは遊び人疑惑や薬物の噂などもあるらしく、あくまでも噂でしかないのだが、「この見た目ならありえる」と多くの人が信じてしまったようだ。
誰もが文句のないイケメンがお相手であったなら(それこそ前述の1789で共演した小池徹平など)、そんな意見は出てこなかったのではないだろうか。
私は村田氏のファンではないが、仮面ライダー響鬼でその存在を知り、仮面ライダーキバ出演時に雑誌のインタビューやイベント出演映像などでその人となりを知り、その後も時折TVドラマで見かけたり、気になる舞台に出演したりと、それなりに身近な存在だった。
仮面ライダーキバでは聖職者の衣装を身にまとい、早口で特徴のある台詞回しで、冷酷な悪役を演じていた。
彼の長身痩躯に聖職者の衣装と眼鏡が非常に格好良く似合い、教会でパイプオルガンを弾く姿などが印象的だった。
舞台作品でいえば「弱虫ペダル」の御堂筋や「おそ松さん」のイヤミ等、個性的な役での活躍が目立つ。
仮面ライダーファン、そしていわゆる2.5次元舞台のファンの間では、そこそこ有名な役者の一人だろう。
悪評はほとんど聞かず、個性的だけど愉快で気さくなお兄さん、というイメージが強い。
仮面ライダーキバのイベントの際、共演歴の長い松田賢二氏と悪ふざけし、年下の共演者にたしなめられる、という微笑ましいエピソードも懐かしい。
とにかく、私の中に村田氏へのマイナスイメージはなかった。
どうやら報道に使われた写真を撮影した際、村田氏は出演中の舞台のために髪を伸ばし、あのような個性的な髪型にしていたらしい。
髪が短ければ、好き嫌いは分かれそうだが普通に格好いいので、ここまで「気持ち悪い」という感想もなかったのかな、と思う。
お二人が挙式の報告のブログを公開し、神田沙也加ファンや無責任な外野たちも村田氏の真面目で誠実な人柄に触れ、次第に祝福ムードになっているようだ。
二人のドレスとタキシードの写真はまるで映画のワンシーンのようで、美しかった。
ツーショットのTシャツ姿はやっぱりちょっと髪型がなあ、と思ってしまったが(苦笑)
結局、人の第一印象というのは見た目で決まるのだ。
最初から挙式写真が出ていれば、外野の反応もまた違ったのかもしれない。
そんなことをふと思った。
私はキティラーである
私には男女の概念が欠落しているが、女性的な部分と男性的な部分を持ち合わせている。
中でも特に女性っぽいと感じる趣味嗜好のひとつが、ハローキティだ。
ご当地キティをはじめとするさまざまなキティグッズを買い集めており、マスコットやぬいぐるみだけでなく、日用雑貨などもハローキティ。
私はいわゆるキティラーである。
厳密に言えば、一番好きなサンリオキャラクターはチャーミーキティである。
ハローキティの飼い猫、というなんとも倒錯的な設定なのだが、擬人化されていないリアルな猫感がとても可愛い。
2004年頃に登場し、しばらく大々的にグッズ展開されていた。
しかし近年はチャーミーキティ単独のグッズは激減し、飼い主であるハローキティとのコラボが僅かに出るくらいである。
ちなみに毎年行われるサンリオの人気投票でも、チャーミーキティはギリギリ20位圏内くらいとなかなか微妙なポジションだ。
ところで、幼い頃の私はハローキティに全く興味がなかった。
小学生くらいの頃だろうか。
同級生の女子たちは、サンリオのキャラクターや少女漫画・アニメのヒロインなどのグッズをよく身に着けていた。
文房具などもキャラクターものである。
しかし私はといえば、特にキャラクターものにこだわりがなかった。
例外として記憶しているのが、魔法使いサリーの魔法のステッキ、そして秘密のアッコちゃんのコンパクトを親にねだり、買ってもらったことぐらいだろうか。
セーラームーンもちょうど世代だったのだが、未だにセーラームーンのグッズには興味がない。
私が少女っぽいものに興味を持ち始めたのは、中学生になった頃だった。
ピンクやフリルといったものを好み始めたのだが、同時に羽根や鎖といったものにも興味を持ち始めたので、どちらかというと中二病のゴスロリ趣味かもしれない。
しかし、私の持ち物にはピンクが増えた。
幼い頃からあえて避けていた色だったので、もしかしたらその反動だったのかなとも思う。
ハローキティのグッズとの出会いも、その頃だった。
当時、キティラーブームだったのでグッズが大量に店に出回っていた。
そのせいもあるのだろう、叔母にハローキティグッズをどっさりともらった。
叔母には娘がおらず、娘がいたらそういったものを買い与えたかったのだと話していたという。
私のことを娘のように可愛く思ってくれていたとも聞く。
叔母からプレゼントされた当時はそこまでキティグッズに興味がなく、実際に使うことは少なかった。
しかし全て大切に保管していた。
私が大学生になる少し前、叔母が亡くなった。
キティグッズは叔母の形見となった。
大学生になり、チャーミーキティに一目惚れしてグッズを買い集めるようになった。
サンリオショップにも行くようになり、ハローキティを目にする機会が増えた。
ライヴ等で遠征に行くことも増え、ご当地キティをお土産に買うようになった。
気付けばチャーミーキティだけではなく、ハローキティも好きになっていた。
サンリオピューロランドで結婚式を挙げることが夢だ。
同性婚も挙げることができるという。
パートナーは男性か女性か、それともそれ以外かはまだ分からない。
ウェディングドレスを着たいか、タキシードを着たいか、それもまだ分からない。
ただ、ハローキティに祝福してもらえる式が挙げられたらと思っている。
「Serendipity」はパクリなのか?
先日、倉木麻衣ちゃんの新譜を購入した。
こちらは、オリジナルアルバムとしては5年ぶりの作品となるそうだ。
麻衣ちゃんのアルバムには2ndの『Perfect Crime』以降、ほぼ全作にdoaの徳永氏が提供した楽曲が収録されていることもあり、出れば購入することが多い。
今回のアルバムには、既にCMのタイアップとして使用されていた「Serendipity」という楽曲が、約2年の時を経て初めてCDに収録された。
JR西日本のCMソングとして、耳にしたことのある人も多いかと思う。
ちなみにこの曲も作編曲を徳永氏が手掛けており、楽器の演奏やコーラスも彼が担当している。
そしてこの曲はCMに使われていた時期にデジタル配信されており、一部でオリビア・ニュートンジョンの「ザナドゥ」のパクリだと悪い意味で話題になっていた。
とりあえず、先入観なく2曲を聴いてみてほしい。
曲の構成や雰囲気が酷似していることに気付くはずだ。
しかし、これを安易に「パクリ」と断罪してしまうのはどうなのだろうか。
「パクリ」の定義に関しては、この記事が分かりやすくまとめてある。
これに当てはめると、「Serendipity」は「オマージュ」に近いのではないかと私は考える。
つまり、「ザナドゥ」をリスペクトの気持ちを持って意識して真似たのではないだろうか。
そう思う理由をいくつか挙げていく。
まずひとつに、「ザナドゥ」が全世界的に有名な曲である点。
有名すぎて、パクる必要性が見当たらない。
単なる盗用だとして、ここまで有名な曲を真似れば、パクリだと指摘されるのは必至だ。
真似て何のメリットもない。
「最近の若い子は知らないと思ってパクったのでは」という意見も見かけたが、私は倉木麻衣ちゃんと同世代だが知っているし、彼女の若いリスナーというのも大体同じくらいの世代が多い。
むしろ、倉木麻衣ちゃんのリスナー層は、彼女のデビュー当時20代だったとして現在40代以上のファンが多数派なのではないだろうか。
次に、徳永氏は楽曲製作の際、自分のリスペクトする名曲の要素を入れ込んだり、似たような雰囲気をイメージしたりすることが多々ある。
例えば、ZARDの「永遠」はEAGLESの「Hotel California」にインスパイアされた曲だと公言しているし、同じく「Hotel California」のサビに酷似したフレーズがdoaのデビュー曲「火ノ鳥のように」のBメロに出てくる。
あるいは、三枝夕夏 IN dbの「Whenever I think of you」はビーチボーイズ風のコーラスをふんだんに取り入れている。
その他、明言されることはなくとも、往年の名曲に似たようなフレーズやリフやコード進行、コーラスネタなどを確信犯的に使っていることが多い。
更に、世間でパクリと騒がれた曲が実際に版権元から訴えられる例というのは少ない。
もちろん、歌詞の酷似や大部分のメロディの一致などで訴訟になった例はある(槇原敬之が松本零士に訴えられた例*1など)
しかし、雰囲気が似ているからといって訴えられた例はないのではないだろうか。
著作権にはそれほど詳しくないが、コード進行やギターリフなどには著作権が認められるのは難しいらしい。*2
そもそも著作権が今の日本では親告罪である以上、第三者が断罪するのは余計なお世話という気がする。
おそらく今回の件は、最初から「この曲はザナドゥのオマージュ」と公表しておけばよかったのかなとも思う。
しかしオマージュなら、リスナーが各々でオマージュ元に気付くという方がより楽しんで聴けるのではないだろうか。
実は徳永氏はよくパクリ論争に巻き込まれる作家ではある。
確かに今回のように、聴き比べると非常によく似ている場合も多々ある。
ただ、彼のファンとして彼の音楽への向き合い方を知った上で感じるのは、原曲へのリスペクトなく似せていることはないということだ。
リスペクトがあればパクっても許されるかと言えばまた別問題のような気もするが、彼は自分が作曲家であることにこだわっており安易に盗用する人間ではないし、「似せようとした結果似すぎてしまった」というのが実のところかなと思う。
なんにせよ、「Serendipity」は流れるようなメロディに透き通った倉木麻衣ちゃんの声がマッチしていて、とても好きな曲である。
非バンギャがバンギャル手帳を入手してみた
年が明けても今年の手帳を買っていなかった私だが、今年も例年通りのキャラクターものにしようかとネットで探していてふとその存在を思い出したのが、バンギャル手帳である。
バンギャル手帳とは、バンギャ(=ビジュアル系バンドのファン)がファン活動するために便利な機能を盛り込んだ、まさにバンギャのための手帳だ。
さて、私は大好きなdoaというバンドを中心にライヴにはよく行くが、特に好きなビジュアル系バンドがいるわけではないので、厳密にはバンギャではない。
しかし、ライヴやコンサートに行く、という行為のみを切り取ってみれば、それはバンギャもそれ以外のアーティストのファンも同じではないかと思い当たった。
また、私は舞台観劇も趣味で、ライヴと同じようにチケットを取り、会場を調べ、交通手段を準備する。
そういう意味で、私にも使い勝手のいい手帳のような気がした。
店頭販売もされているようだが、取扱店舗が少なく遠いため、私は手っ取り早くヴィレッジヴァンガードの通販を利用した。
実際に届いたのがこちら。
バインダーは附属していないので、近所の文房具・事務用品店で購入。
そのバインダーいっぱいの厚みなので、なかなかのボリューム。
せっかくなのでバインダーのポケットにはFC会員証を入れ、ジップ付きの手帳に挟んで使えるビニールポケットに保管している現場で拾ったピックたちも装着してみた。
中身はまず、年間スケジュール。
大型遠征の予定などがあれば便利そうだが、特にそういう予定のない私は、気になるアーティストのツアー日程を記入してみた。
アーティストのスケジュールの把握が少し楽になる気がする。
また、好きな役者さんの舞台やミュージカルの公演日程なども同じように書き込めば、遠征の計画も立てやすくなるかもしれない。
そして、マンスリースケジュールだ。
これは普通の手帳と変わらないため、仕事やプライベート、通院などの予定も書き込める。
(※シールなどは付いていないので、他のダイアリーから流用している)
唯一特徴的なのは、上部にその月に結成された主なバンドの名前と結成年が列挙されている点だろう。
ただし全てビジュアル系バンドであり、現在は解散したバンドの名前もあるため、完全にバンギャ向けの情報だ。
次に、チケットと交通手段を管理するページ。
観劇にも流用できるかと試しに来月観劇予定のメサイア-暁乃刻-のチケットを書き込んでみた。
予約、支払い、引き取りなど、基本的にはライヴやコンサートと同じなので充分に使える。
ただ、1公演につき1往復交通手段の枠がセットになっているので、マチソワで見る時にはそこが無駄になってしまうのがもったいない気もする。
当日のスケジュールなどを確認するページ。
これもメサイア-暁乃刻-のものを書き込んでみた。
私は東京の地下鉄の乗り換えでいつも迷うので、こうして書いておくと当日の乗り換えが多少スムーズになるだろう。
この手帳を買って初めて知った言葉のひとつが、右ページにある「最前割」だ。
最前ドセン(最前列の真ん中)を基準として、左右に何人並べるかという人数を表したもので、「515」や「8:1:8」のように表記されるらしい。
この数字で会場の大体の横幅、また自分の整理番号だとどの位置を狙えるかが、把握しやすくなるとのこと。
サンシャイン劇場は最前列は22席なので実際にはドセンは存在しないが、とりあえず無理矢理「11:1:11」ということにしておいた。
その他にも取引管理ページ、日本白地図ページ、インストアイベント(フリーイベント)管理ページなど、ヲタライフに便利な機能がいくつもある。
使いこなせるかどうかはまだ分からないが、これが舞台観劇にも役立つのだとしたら、今度は舞台観劇に特化して進化した手帳が登場するかもしれない。